【府中町・広島市の方へ】なぜ「夏」がおすすめ? 50歳からの帯状疱疹ワクチン、知っておきたい大切なこと

安芸郡府中町や広島市にお住まいの皆様、こんにちは。なんば内科クリニックです。

50歳を過ぎたころから、体の片側にピリピリとした痛みや違和感、続いて赤い発疹や水ぶくれが出た…というお話を聞いたことはありませんか?それは「帯状疱疹」かもしれません。80歳までに約3人に1人がかかると言われる、とても身近な病気です。

そして、この帯状疱疹を予防するワクチンについて、今年度から**65歳以上の方を対象に「定期接種」**が始まりました。(※お住まいの自治体によって開始時期が異なる場合があります)

今回は、なぜワクチンが重要なのか、そしてなぜ「夏」の接種をおすすめするのか、大切なポイントをお話しします。

そもそも帯状疱疹とは? – “痛い発疹”だけではない、本当の怖さ

帯状疱疹の原因は、多くの人が子どもの頃にかかる「水ぼうそう」のウイルスです。実は、水ぼうそうが治った後もウイルスは体外に排出されるわけではなく、神経の根元に静かに隠れています。そして、加齢や疲れ、ストレスなどで免疫力が低下したときに、再びウイルスが活動を始め、神経を伝って皮膚に症状を引き起こすのです。

この病気のつらさは、皮膚の症状だけではありません。多くの方が悩まされるのが、発疹が治った後も続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という後遺症です。「焼けるような痛み」「電気が走るような痛み」が何か月、ときには何年も続いてしまうことがあり、生活の質を大きく下げてしまいます。また、顔に発症した場合は、顔面神経麻痺や、最悪の場合失明に至るケースもあり、決して軽視できない病気なのです。

帯状疱疹ワクチン、よくある4つの疑問にお答えします

ワクチンについて、患者様からよくいただくご質問にお答えします。

Q1. 一度かかったのですが、もうワクチンは不要ですよね?

A1. いいえ、むしろ逆です。一度かかったということは、体内にウイルスがいることの証明です。免疫力が落ちれば再発する可能性があるため、かかったことがある方にこそ、再発予防としてワクチン接種をおすすめします。

Q2. 水ぼうそうにかかったか覚えていません…

A2. ご安心ください。日本の成人の9割以上は、症状が出なくても水ぼうそうのウイルスを持っているとされています。そのため、ワクチン接種の対象年齢(※)の方は基本的に接種をおすすめします。

※定期接種は65歳からですが、任意接種として50歳から受けることが可能です。

Q3. なぜ国は「定期接種」にしたのですか?

A3. それは、帯状疱疹でつらい思いをする方や、後遺症に長く苦しむ方が増えているからです。高齢化が進む中で、「予防できる痛み」はワクチンでしっかり防いでいこう、という社会全体の考え方の表れとも言えます。

Q4. ワクチンはどちらを選べばいいですか?

A4. ワクチンには2種類ありますが、当院では、より高い予防効果と長い持続期間が報告されている不活化ワクチン「シングリックス®」をおすすめしています。こちらは2ヶ月空けて2回の接種が必要ですが、その分、しっかりと免疫をつけることができます。

インフルエンザやコロナのワクチン接種が始まる冬場は予約が混み合いがちです。スケジュールに余裕のある「夏」のうちに、1回目の接種を済ませておくことを強くおすすめします。

まとめ:つらい痛みを経験する前に、なんば内科クリニックへご相談を

帯状疱疹は、ある日突然、誰の身にも起こりうる病気です。そしてその痛みは、経験した方でなければ分からないほどつらいものがあります。しかし、ワクチンでその発症や重症化を予防することが期待できます。

「自分はまだ大丈夫」と思わずに、まずは話を聞いてみるだけでも構いません。府中町の皆さんが健やかな毎日を送れるよう、私たちがサポートします。

帯状疱疹は皮膚の症状だけでなく、神経痛や全身の免疫力が関わる病気です。体のことで何かご心配なことがあれば、まずは総合内科専門医として、皆様のお話をじっくりお伺いします。ワクチンのことから日々の体調のことまで、何でもお気軽にご相談ください。

なんば内科クリニック 難波将史

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